獅子のエースの力も借りる!? ソフトバンク大津亮介投手(26)が宮崎キャンプ第2クール初日の6日、開幕ローテーション入りへの“決め球”として「今井スライダー」に取り組んでいることを明かした。直近2年連続で10勝を挙げている西武今井達也投手(26)の持ち球を参考に、ジャイロ回転する鋭い変化で被弾数を減らす。この日は初めてフリー打撃に登板し、リチャード相手に22球で安打性の打球は2本に抑えた。

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真っすぐとチェンジアップの融合「真っチェ」を筆頭に多彩な変化球を操る大津が、新たな変化球習得に取り組む。「イメージは今井達也さん」というジャイロ回転するスライダーだ。昨季のオールスターで今井と変化球談議を交わしており、そのうえでオフに映像で分析。「いろいろ試してバッターに投げて、反応を見て決めたい」と、試行錯誤を繰り返す。

スライダーの改良は最優先事項だった。先発転向1年目で7勝を挙げた昨季は、被本塁打が11本。球種の内訳を見ると「スライダーが一番ホームランを打たれていた」と、課題は明白だった。変化の大きいスライダーではなく、今井のように鋭いキレで曲がるスライダーを求める。「理論上でジャイロをどう投げたらいいか。そういった練習はやりました」。自主トレで師事するオリックス山岡も、縦スライダーが武器の実力派。山岡の指南も受け、今季新加入した上沢からもアドバイスを受けた。

この日は打撃投手としてリチャード相手に22球を投じ、安打性の打球は2本に抑えた。2球ほど「今井スライダー」を試投したが「球種を伝えている状態なので、今日の打者の反応はあまり参考にしない」と冷静だ。スライダーに加えて「重い真っすぐ」にもこだわり「押し切るイメージ。力負けしたくない」と被弾数の減少につなげていく。

開幕ローテーションは極めて狭き門だ。すでに有原、モイネロ、スチュワート、大関が内定。小久保監督が高評価する上沢も、順調にいけばローテ入りが有力だ。すでに5枠が固まり、残り1~2枠。大津は1球も無駄にできないアピールが求められる。「今年(ローテに)入れないと意味がない。去年より今年の方が大事にしてます。1年で終わりたくない」。獅子のエースを参考にした新球で、開幕ローテに滑り込む。【只松憲】

◆ジャイロ回転 球の進行方向に回転軸が向くため、空気抵抗が少ない。そのため浮き上がるように見えたり、高速で沈むなど、不規則な球筋になる。