意地の投球を見せた。巨人山崎伊織投手(26)がオリックスとのオープン戦に先発。最速150キロの速球に加えて、97キロのスローカーブを駆使するなど、緩急を使って相手打者を手玉に取った。4回1安打無失点の好投に「無失点というのが一番良かったんですけど、ところどころで反省するべきことは多かったので、次に向けてやっていきたい」と、収穫と課題を口にした。
周囲の配慮で実現した今季初先発だった。1日ヤクルト戦(東京ドーム)は2番手で登板し、2回2/3を6安打4失点。首脳陣から中継ぎとして試合に入ることの難しさを考慮され、先発での調整登板を提案された。この日に先発予定だった戸郷も快諾し「すごく申し訳ないんですけど、その分しっかりと絶対に抑えないといけなかった」。オープン戦とはいえ、思いのこもったマウンドで本来の輝きを取り戻した。
勝負どころでの内角攻めも生きた。キャンプ中は内角に投げきることを意識して投球練習を重ねた。初回に2死から四球と安打で一、三塁のピンチを招くも、西川を内角直球で遊飛。3回にも中川を内角シュートで空振り三振に打ち取った。「確率が悪いので、よくしていかないといけない」と本人は辛口評価も、練習の成果は確実に実を結んでいる。
現状、開幕2カード目の中日戦(バンテリンドーム)での先発が有力視されている。今季も先発の柱として期待される右腕は「(残りのオープン戦の登板が)3試合か4試合か分からないですけど、自分の納得するボールをしっかりと投げる」。開幕に向けて、ギアを上げていく。【水谷京裕】



