開幕ローテーションへ、大前進だ! ソフトバンク前田純投手(24)が11日、巨人とのオープン戦(長崎)に先発。キレのある直球にカーブなどの変化球で緩急をつけ、6回を3安打無失点と好投した。春季キャンプ中から実戦は5試合で計15イニング連続ゼロ行進を続ける。5人の候補によるローテ5、6番手争いで、期待の左腕が頭一つ抜け出してきた。
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小気味のいい投球で、前田純がG打線を打ち取った。キレのある140キロ台前半の直球に、カーブを織り交ぜる。持ち味の緩急がさえ、6回を3安打無失点。計78球を投じ、危なげない快投を見せた。「高めの球が強いなっていう印象があったので。高めに投げてフライ(アウト)を取る意識はありました」。飛球アウトは11を数えた。球速以上の球威でバットを押し込んだ。
巨人打者を幻惑した。2回無死二塁、4回無死一、二塁と得点圏に走者を置く。ピンチで「間合いを変えて。バッターに(球が)急に来る感覚」を意識。1球ごとに、クイックのスピードを変えた。打者のタイミングをずらし、決定打を許さない。後続を打ち取り、ホームどころか三塁すら踏ませない投球内容。小久保監督は「しっかり評価できるピッチング」と目を細めた。
自然と気持ちも高ぶった。地方開催となった長崎は、2年連続で参加してきた先輩の和田毅氏の自主トレ先だ。昨季は支配下昇格に、プロ初勝利もマーク。飛躍への足掛かりとなった地で、思い入れは強かった。「お世話になった場所。自分がここ(長崎)で『成長したぞ』っていう姿を見せられたらいいなと思って投げた」と明かした。これで春季キャンプ中から実戦5試合、計15回を無失点。「いずれは(失点)すると思うので」と笑うが、背番号51の存在感は増す。
先発ローテは4枠が決定し、残り2枠。東浜、大津、松本晴、伊藤の4投手と競い合う。開幕まで2週間余り。先発争いも佳境に入った。前田純は「開幕ローテーションに入ることを、まず目標にしている。いい感じにきているので(調子を)キープし続けていきたい」とローテ入りを見据え、まだまだアピールを続けていく。【佐藤究】



