ロッテの本拠地が数百メートル先へ、お引っ越しとなりそうだ。老朽化が進むZOZOマリンについて、球場を所有する千葉市と土地を所有する千葉県が、スタジアム近隣の幕張メッセ駐車場に移転して建て替える方向で検討していることが11日、複数の関係者への取材でわかった。

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ZOZOマリンの引っ越し先は現球場前の道路を挟んで、はす向かい、幕張メッセの駐車場が候補に挙がっている。99年にはロックバンド「GLAY」が日本音楽史上最大となる20万人を集めた伝説の幕張ライブが開かれた場所。数百メートル先への移転の背景には、現球場の老朽化がある。

マリンスタジアムはJR海浜幕張駅から徒歩約15分。90年に幕張海浜公園の一角に完成した。川崎球場から本拠地を移したロッテのホーム戦など年間約70試合に加え、毎年8月の音楽フェスティバル「SUMMER SONIC」やマラソン大会が開催される。幅広く人々に親しまれてきた。

だが、建設から30年以上が経過。東京湾の砂浜に隣接しており、塩害は深刻だ。スタンドの金属部分にはさびが見られ、室内練習場の雨漏りも進む。観客用通路の狭さや車いす席の不足なども課題となっている。

高坂俊介球団社長は23年1月、球場を所有する千葉市が主体となり、大幅改修、新設、移転を含めた検討をしていることを説明。球団は指定管理者となっており「具体的な相談が来て意見としてお話ししており、千葉市と連携しながら進めさせていただいている」と話していた。

市は23年7月、改修案と建て替え案を3つずつ、計6案を含む基礎調査結果を公表。改修だと、現状維持で最大1000億円、建て替えの場合は、屋外型で最大1772億円、固定式ドームで最大2354億円、開閉式ドームで最大2505億円と試算した。資材の高騰などから費用がさらにかかることは十分考えられ、ドームが実現できるかは不透明だ。

いずれにしても、老朽化が進んでおり、建て替えの方向で検討が進む。候補地の幕張メッセ駐車場は県有地。市は、県など関係機関と調整を進めている。基礎調査結果では、候補地の決定から供用開始まで、およそ10年。同地の最寄りはJR幕張豊砂駅となる。

ロッテは今年3月末には、30年をめどにファーム本拠地を現在の埼玉・浦和から千葉・君津に移転すると発表した。ハード面の整備で、チーム強化につなげたい。

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