ヤクルトの「YM砲」が今季初アベック弾を決めた。

村上宗隆内野手(25)が8号先制ソロ、山田哲人内野手(33)が決勝8号2ランを放った。2人のアーチの競演は今季初、24年4月29日巨人戦以来だった。

村上が滞空時間7秒の驚弾で先陣を切った。2回先頭、巨人森田の内角ツーシームをかち上げた。右翼ポールに向かって高々と舞い上がった打球は薄暮の空に紛れ、自身も見失った。距離は十分。ただ「ファウルかな」と思った打球はポール上を通過した。「いい風も吹いてくれましたが、いい打ち方ができた。前回の対戦でイメージはできていた」。森田には6日の前回対戦で2打数無安打に封じられた。2週間前に多投された内角ツーシームを打ち砕き、やり返した。

山田が続いた。同点の4回1死一塁、低めフォークを左翼席の最前列に運んだ。ベンチでは村上らチームメートと、漢字の「山」を表現する“山ポーズ”で喜びを分かち合った。山田は「彼がすごすぎて、あっという間に同じ本塁打数になってしまった。自分も負けないように」と言った。

お立ち台でも共演した。アベック弾に村上は「あのポーズ、結構好きなので。哲さん打ったとき、ファンの皆さんも一緒にお願いします!」と山ポーズを豪放にあおった。山田は少し照れながら呼応した。「僕は気に入っていないのですけど…。みんながやってくれるのでやっています」。勝利の余韻が充満する神宮を笑いに包んだ。

13点差で大敗した前夜に「今日のことは忘れられない。寝られないでしょう」と唇をかんだ高津監督は、開口一番に「今日は寝られるぞ」と笑った。主役が打てば勝てる。まだ残りは38試合ある。【上田悠太】

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