2人の師匠に1人の弟子-。巨人が3人の猛打賞そろい踏みで大阪での「東京決戦」を2連勝で締めた。
8回、泉口友汰内野手(26)は強く誓っていた。「和真(岡本)さんと尚輝さん(吉川)が猛打賞。最後に回ってきたらもう1本打ちたいな」。初回に前夜に続く2点適時三塁打で2点先制に貢献し、2回にも中前打。2日連続の3安打を、師匠2人とそろえたかった。打席に入り、ヤクルト木沢のスプリットを右前に運んだ。この1打で打率を3割とし、首位打者に浮上した。
振り返れば1月の自主トレが快進撃の始まりだった。岡本と吉川の両内野手の自主トレに志願して参加した。プロ2年目。遊撃争い激化の危機感から、大先輩を「師匠」とし、必死に学んだ。5月に岡本が左肘のケガで長期離脱してからも、支えてもらった。毎日連絡を取った。「それを意識してやればまた打てるようになる」。試合を映像で見てくれ、打撃のズレなどを的確に指摘してくる日々。助言を導きに安打を重ねてきた。
8月の岡本復帰後は「(打順の)後ろが和真さん。なんとか毎打数出塁を」と打席に入る。コンディション不良だった吉川も8月22日に1軍復帰し、着々と調子を上げてきている。
チームは12安打で、今季最長の4試合連続の2桁安打とした。その内、9安打を3人で放った。4試合ぶりに4番に座った岡本は「明日も頑張ります」とバスに乗り込む背中に、愛弟子の泉口の首位打者争いを聞かれ、振り返り、力強くサムアップを決めた。弟子のタイトル争いに、師匠たちも刺激をもらい、終盤戦を戦い抜く。【阿部健吾】
▽▽巨人阿部監督(首位打者争いの泉口に)「取り組む姿勢、集中力が素晴らしい。状況判断もしっかりできる。必死で毎日やってくれてるんで、それを続けてくれれば」。
▽巨人森田(自己最多104球を投げ、6回2失点で3勝目)「ここ2試合、先発としての役目を果たせていなかったので、6回を投げられたのは良かった」
◆泉口がプロ入り初の2試合連続猛打賞。打率を3割に上げ、首位打者に立った。今年がプロ2年目。新人の昨年は33安打の打率2割1厘だったが、2年目に数字を大きく伸ばしてきた。過去に新人の首位打者はおらず、2年目で首位打者も11年長野(巨人)まで9人だけ。巨人では39年川上、59年長嶋、11年長野の3人が獲得しているが、泉口はどうか。



