西武の西口文也監督(53)は「困ると思いますよ」と言った。
人ごとのようなセリフだが、実際にある意味、そんな側面も。西武は現在、今回の「3・27」の開幕戦に際し、ファンから予想オーダーを募集する企画を受け付けている。
全て的中させたファンには、当日のメンバー用紙に西口監督の直筆サインを入れたものがプレゼントされる。早くも応募が始まる中での、冒頭の「(ファンの皆さんも)困ると思いますよ」だ。
「4番一塁」が決定的と思われた助っ人ネビンが、コンディションが整わずに出遅れ、開幕戦出場も黄信号の進行具合だ。カナリオ、林安可の新外国人コンビもまだ本領発揮には至らず、FA獲得の石井は打率が1割前後に停滞する。
そんな中でこの日、長谷川信哉外野手(23)が「2番中堅」で5打数4安打をマークした。二塁打が出ればサイクル安打の活躍。アグレッシブな走塁もあり、存分にアピールした。
キャンプイン当初はFA加入の桑原が左翼、昨季ゴールデングラブ賞の西川が中堅で、右翼は新外国人2人のどちらか-、といった周囲の予想が多かった。
西川がまだ攻守に出し切れていないのもあるにせよ、長谷川の実戦での状態の良さは目立つ。一塁スタメンで起用されることもあったが、西口監督は「いや、本当にね、外野手争いどうしようかと」と話すなど、基本線は外野出場だ。
オープン戦は残り5試合、全て本拠地ベルーナドーム。長谷川は「ベルーナでできるのは今季初なのですごく楽しみ。ライオンズファンにいいところを見せられればいいなと思います」と意気込む。
担当記者としても「左翼桑原が1番打者か2番打者」くらいしか開幕12日前の時点でイメージできないほどの大激戦。最終的に開幕スタメンを決裁する“張本人”の西口監督でさえ「本当にみんないいアピールしてくれるんで、どうしようか迷っちゃう」と、まだ当日の正解にたどり着けていない。【金子真仁】



