中日のドラフト1位ルーキー中西聖輝投手(22)が、自己最長の7回を3失点にまとめ、プロ初勝利を挙げた。「待ちわびていた日。本当に勝ててよかった」。初登板から約1カ月、“3度目の正直”でつかんだ白星をかみしめた。

課題の立ち上がりはこの日も乱れ、前川に3点二塁打を浴びるなど2安打2四死球で3失点。それでも直後の攻撃で細川が逆転4号3ラン。「中西になんとか初勝利をという思いもあった」という先輩の1発に奮い立った。「逆転までいってもらった。初回の悪い入りを引きずらなかった」と応え、2回以降は立て直した。得点圏に走者を背負っても粘り強く投げ、「僕は尻上がりタイプ。怖いクリーンアップでしたが逃げていては勝負にならない」と腕を振った。7回2死、球数106球で迎えた4番佐藤はフルカウントからフォークで空振り三振。この日一番の雄たけびを上げた。

開幕ローテ入りも2戦白星に恵まれず、4月9日に出場選手登録を抹消された。「あまり後がない状態だった。次回につながる投球がしたい」。背水の思いで結果を出した。

チームは今季6戦全敗だった阪神に初勝利。井上監督は「昨年のドラフトで信じて指名させてもらった。1勝で満足するなよ、これからがスタートだよ」とメッセージを送った。

▽智弁和歌山・中谷仁監督(教え子の中西がプロ初勝利)「練習試合だったので映像は見ずに、結果だけでしたが野手の皆さんに助けられての勝利だったと思う。めっちゃうれしいです。コーチと部長とよっしゃー! と言いながら結果だけを追いかけていました」

▽中日細川(初回に逆転の4号3ラン)中西に何とか勝たせてやりたかったので、打ててよかったです」

▽中日阿部(7回に代打で追加点の2点二塁打)「(中西が)頑張って投げてくれていたので、何とか点を取りたかった」