3位西武が打ちまくり、2位ソフトバンクと1ゲーム差に迫った。勝率も5割に復帰。1日のロッテ戦(ZOZOマリン)で20安打10得点した打線は、この日も19安打。ソフトバンク徐若熙に初回から6連打。4回までで14安打7得点と攻めまくり、一気に試合を決めた。
号砲を鳴らしたのは、この日が本拠地ベルーナドームでの今季初戦となる4番のタイラー・ネビン内野手(28)だ。初回2死一塁から先制2号2ランを放つと、その後も打線は4連打で加点。ネビンは2回にも2打席連続となる3号2ランを放ち、ベンチで通称“クソデカネックレス”のピカチュウ版を首にかけられ、興奮を熱く表現した。
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ネビンの瞳はとにかく澄んだブルーをしている。サイリウムに発光式クソデカネックレス。その瞳と同じ色の光の演出を、お立ち台のネビンが見る。「チームや球場の雰囲気を一体で作ってくれるのがとても嬉しい。よりファンの熱い気持ちが伝わってくるね」。浅田通訳が「すごく特別な夜」と丁寧に訳した言葉は「Special Night」とネビンの口から発せられた。
来日1年目の昨年6月下旬、球団はネビンと契約延長を発表した。しかも27年までの延長。異例の決断だった。双方にとって。ネビンは振り返る。「2年契約は正しい決断だったよ。今までと比べて一番シーズンを楽しめたから」。コンディション不良の4月、夜な夜な自宅ソファで1軍戦を眺める。新戦力のルーキー小島や岩城を頼もしく感じながら「嬉しい時も、負けて悔しい時も」。だって、自分の仲間たちだから。
4試合で3本塁打。でも数字の目標は言わない。「毎日が大事な試合と自覚して勝てるように」。培ったメジャーの技術を、熱い心でぶつけるだけ。英語を話せる山村は「ネビン、早口なんすよ。早口なの気にしてるみたいで」と笑う。スペシャルナイトはいつもよりゆっくり、ファンに感謝を伝えた。【金子真仁】



