<ロッテ2-6オリックス>◇19日◇千葉マリン

 オリックスがフレッシュトリオ「羞恥心」の活躍で、7月30日以来の単独5位浮上に成功した。25歳の1番坂口智隆外野手が終盤に2点三塁打、ダメ押し3号3ランで4安打5打点と大爆発。これをお膳立てしたのは25歳の大引啓次内野手、23歳小瀬浩之外野手のコンビだ。計5度出塁し、いずれもホームを踏んだ。

 昨年、大引が3人を「オリックスの羞恥心」と名付け、球団ぐるみでトリオのブレークを図った。坂口、大引が今年も安定した成績でレギュラーに陣取り、小瀬も「イチロー2世」と呼ばれる打撃センスと俊足で貴重な戦力になっている。大石監督は「打つ方では先制打の阿部と若い3人ですね。大引、小瀬が出て坂口がよくかえした」と勝利の立役者に挙げた。

 坂口の猛打は際立っていた。5打点はプロ7年目で初めて。「出来すぎです。僕たち3人は監督に使っていただいているので、元気を出してチームを引っ張る気持ちでやらないといけない」。前日2号弾を放った21歳の「なにわのゴジラ」こと岡田に負けじと先輩の意地を見せた。ロッテ戦13勝4敗で年間勝ち越しも決め、単独5位に浮上。「1つでも順位を上げていくことです」と大石監督は宣言した。【柏原誠】

 [2009年8月20日11時37分

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