<ヤクルト0-4広島>◇8日◇神宮
マエケンの独壇場だった。8日のヤクルト戦で、広島前田健太投手(21)が8回4安打無失点で2勝目をマークした。打っても2安打2得点で打率は何とジャスト5割。チームはやっと3勝目(8敗)だが、開幕から初の3連戦勝ち越しで波に乗れるか!?
1日遅れとなったが、「キムタクさん」にささげる弔い星となった。広島前田健がマウンドで躍動した。勝負どころで思い切り、腕を振った。1点リードの6回2死一、二塁。今季5本塁打のガイエルに内角高めの直球勝負を挑んだ。打球を詰まらせ、右飛に仕留めた。8回4安打8奪三振で無失点。5回の攻撃では先頭打者として二塁打で出塁し、梵の犠飛で先制ホームを踏んだ。7回にも左前打でチャンスを広げ、追加点を演出した。投げて、打って、走って神宮での初勝利もゲットした。
勝ちたい気持ちは人一倍強かった。7日に巨人の木村拓コーチが死去した。自身が先発マウンドに上がる直前、マツダスタジアムのグラウンドで倒れた。「悲しい気持ちがあります。僕にはカープの選手というイメージがある。昨日負けて今日何とか勝てて良かったと思います」と、神妙に言った。同コーチが巨人に移籍した年の秋、ドラフト1位で入団したため、同じユニホームは着ていない。それでもチームの、そして野球界の先輩として尊敬していた。7日は負けたが、この日リベンジ。同コーチのポリシーだった闘争心を体全体で体現した。
完封ペースだったが志願して8回115球で降板。「今日で終わりじゃない。まだまだ先が長いので」と冷静に先を読んだ。先発陣の柱としてフル回転するために体力温存を優先させた。11日には22歳になる。若き右腕が今季初のカード勝ち越しに導いた。【酒井俊作】
[2010年4月9日10時23分
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