巨人坂本勇人内野手(21)がアニキのような鉄人を目指す。19日、次の遠征地、大阪へ向かう松山空港で新聞に熱心に目を通した。「金本連続フルイニング出場、止まる」。18日、右肩痛に苦しむ阪神金本がスタメンを外れたことを報じた記事だった。

 坂本は今季、チームで唯一フルイニング出場を続けている。09年10月10日の広島戦から22試合継続中。ただ、金本の記録は10年以上のもの。「僕には分からない領域です」と素直な感想を漏らしたが、球宴などの機会で身近に金本のすごさを目にしてきた。「金本さんのような選手になりたい?

 まずは目の前の1試合ですけど、選手であればみんな、そう思うと思います」と目標に掲げた。

 20日から横浜3連戦。目下、19試合連続安打中と好調だ。球団では08年ラミレス以来の20試合連続安打も懸かるが「たまたまです」と意識はしていない。「出塁率が悪いから(3割6分2厘)」。ここまで四死球0。初球から積極的に振っている裏返しでもあるが、1番打者として出塁を重視している。原監督は、試合に出続けられる条件に「勝利を目指すチームの最善策にあうこと」を挙げた。坂本は単なる記録には興味ない。グラウンドに立ち続け、勝利に貢献する。その姿勢は指揮官の考えと一致していた。【古川真弥】

 [2010年4月20日8時53分

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