広島の主砲・栗原健太内野手(28)が交流戦のキーマンになる。12日、呉二河球場でフリー打撃などで調整。交流戦初戦となる13日の楽天戦(呉)に備えた。開幕から全37試合に4番でスタメン出場し、ここまで自身初の7試合連続マルチ安打をマーク。89年にロードンが打ち立てた連続試合マルチ安打の球団記録(8試合)に王手をかけている。好調を維持し、チームをけん引する。

 五月晴れの青空に、栗原の打球が心地よく伸びていく。13日の交流戦初戦は、昨季まで広島で指揮を執ったブラウン監督率いる楽天が相手。主砲は、さわやかな表情で言った。「体を休められたので良かったです。(ブラウン監督との戦いに)意識はないです。いつも通りにやるだけですからね」。

 状態は最高だ。開幕からしばらくは打率2割台前半を推移していたが、5月に入って好調に転じた。8試合で32打数15安打、打率4割6分9厘、3本塁打。しかも、2日中日戦(マツダ)から7試合連続マルチ安打を継続中。13日の楽天戦で2安打以上を放てば、89年にロードンがマークした球団記録に並ぶ。

 不動の4番には「交流戦の法則」がある。05年は出場しなかったが、06年以降の交流戦期間中の打率は、いい年と悪い年が交互にきている。06年は9本塁打を含む3割1分9厘と好調だったが、07年は2割4分。08年に、3割4分7厘を記録したと思えば、09年は2割2分4厘。隔年で活躍しており、データ通りなら、今年は活躍イヤー。連続試合マルチ安打の記録も発奮材料になる。

 この日は本拠地マツダスタジアムで社会人大会が行われたため、チームは呉二河球場で練習を行った。初めての交流戦指揮を控える野村監督は「打線は少し上向き。手応えは練習、実戦で感じている。あとは投手陣。うまくかみ合えば、勝ちにつながる試合を多くできるんじゃないかな」と話す。昨季交流戦は14勝9敗1分けで3位だった。借金7を背負い、セ・リーグ5位に低迷するが、主砲のバットで上位浮上をもくろむ。【酒井俊作】

 [2010年5月13日10時24分

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