日本ハムの若手先発投手陣に、1軍切符をかけた「サバイバル」が設定された。24日、予定されていたヤクルト戦(神宮)が2試合続けて雨天中止となった。26日からの中日戦(富山、金沢)も雨予報で、流れた試合は、すべて交流戦とリーグ戦再開の間となる6月14~17日に組み込まれる予定。ゆとりがあったはずの日程に、突如連戦が出来上がることになり、梨田昌孝監督(56)は「ピッチャーが足らなくなる。やりくりをしないといけない」と表情を曇らせた。

 現在1軍に帯同している先発投手はダルビッシュ、武田勝、ケッペル、増井の4人。23日からは糸数、矢貫も合流していたが、中止で登板機会がなくなったこともあって、北陸遠征には行かず、再びチームを離れることになる。島崎投手コーチは「2軍の投手もみんな調子がいい。(連戦となれば)チャンスでもあるし、頑張ってほしい」と、糸数&矢貫を含めた2軍の先発投手陣全員に、奮起を促した。照準は6月第3週。残された3週間で結果を残した投手だけが、1軍マウンドに上がることが出来る。

 交流戦に入り6勝2敗と好調だっただけに、梨田監督にとっては頭の痛い“水入り”。「(最悪)ダブルヘッダーになったりするのか…。どうなるんだろう」と、日程に対する不安はあるが、その“副産物”として、若手投手陣は一気に活性化された。そのパワーを上昇中のチームの勢いにつなげる。【本間翼】

 [2010年5月25日11時43分

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