<中日4-2横浜>◇23日◇豊橋

 中日が豪快な主軸のアベック連弾で横浜を粉砕した。同点の7回、森野将彦内野手(31)が右翼席へ5年連続2ケタとなる10号ソロを放って勝ち越すと、直後の和田一浩外野手(38)がバックスクリーン左に19号ソロ。22日にも浜松球場で連弾を放った3番&4番コンビが、2日連続の2者連続アーチで投手戦にケリをつけた。

 頼れる男たちが歓喜の瞬間を再現した。7回。打席に入った先頭の森野は甘く入った直球を見逃さなかった。フルスイングで振り抜くと打球はあっという間に右翼席に吸い込まれた。前日のVTRを見るかのような強烈な当たり。勝ち越し弾を放った森野は「打った瞬間、いったと思った」と納得の表情で振り返った。

 和田がすぐさま続いた。カウント1-1から外角高めのスライダーを豪快にとらえた。「高めの球をようやくつかまえることができた」。豊橋の夜空に打ち上がった2本のアーチ。市民球場に訪れた12072人の観客は少し早い打ち上げ花火に酔いしれた。

 長いトンネルを抜けつつある。22日も放った連弾。和田は12試合ぶり、森野は16試合ぶりの本塁打だった。和田はベテラン勢が休んだ21日の練習に参加して振り込むなど必死だった。森野は「日によって(調子は)違うけど、(甘い球を)1球で仕留められるようにならないと」と前を見据えた。今後も3番&4番コンビのバットが中日の浮沈を握っていることは間違いない。【桝井聡】

 [2010年6月24日10時54分

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