<オリックス7-11西武>◇7日◇京セラドーム大阪

 連勝を呼び込んだのは西武の「左のおかわりくん」だった。2年目の坂田遼外野手(23)が2試合連続の2号3ランを放った。3点を追う2回2死一、二塁からオリックス長谷川の直球を右中間スタンドにたたき込む130メートル弾。「打った瞬間いったと思った。2試合連続は野球人生初です」と喜んだ。体重92キロと本家の102キロには及ばないが風格は十分。2日にまたがっての“プチおかわり”を決めた。2軍でリハビリ中の中村に「頑張ってこい」と背中を押されて乗り込んだ1軍のグラウンドで暴れてみせた。

 まだ2軍にいた6月10日。母校函館大が全日本大学野球選手権で東洋大と対戦した。坂田は山形遠征から帰京するその足で応援に向かった。2-3で惜敗したが、その後優勝した強豪に立ち向かう後輩たちの勇姿を目に焼きつけた。同時に函館大初のプロ野球選手として厳しい世界に身を置く自身を奮い立たせた。

 渡辺監督は「打線の起爆剤だよ。内容もいい」とうなった。ケガ人続出のチームで、坂田の頼もしさは増すばかりだ。【亀山泰宏】

 [2010年7月8日9時6分

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