<中日3-0巨人>◇19日◇ナゴヤドーム
巨人が4連敗で3位に転落した。自慢の強力打線の夏バテが続き、中日吉見に5安打で完封された。ここ4試合で計13安打3得点と元気がなく、先発に復帰して7回3失点と踏ん張った内海哲也投手(28)を援護できなかった。中日に2位を明け渡し、4月2日以来の3位となった。首位阪神とは3ゲーム差で、20日からの伝統の一戦がリーグ4連覇への正念場になる。
とっておきの勝負手を打っても、流れは変わらなかった。3点を追う8回1死一塁。右ふくらはぎ打撲で4試合欠場していた阿部が、代打で登場した。沈みがちだった左翼席の巨人ファンが一気に盛り上がった。しかし、右足の踏ん張りがきかないのか、最後はバランスを崩したようなスイングで空振り三振に倒れた。結局、5安打の完封負けで連敗は4に伸びた。
リーグ4連覇を目指すチームに、次々と難題が降りかかってくる。投壊が一段落したと思ったら、今度は自慢の打線が急激に調子を落とした。4連敗中の合計得点はわずか3点。阪神とのゲーム差は3ゲームに広がり、気が付けば中日にも追い抜かれた。ついに3位に転落した原監督は「0点じゃあ、イカンわね」と、力投の内海を見殺しにした貧打を嘆いた。
上位から下位まで、ほぼ全員がスランプに陥っている。ここ4試合、連打は1度しかなく、1試合2安打以上を放った選手もいない。1、2番の不振に加え、頼みのクリーンアップのバットからも快音が消えた。開幕からコンスタントに数字を残してきた3番小笠原は、今回の3連戦は11打数無安打と沈黙した。
20日からは好調の首位阪神を本拠地の東京ドームで迎え撃つ。勝ち越せば勢いを取り戻し、負け越すようなら優勝争いから大きく後退する。今季最大の正念場に、手負いの主将がテンションを上げた。阿部は「早く(捕手として)試合に出たい。(先発で)行ける準備はするつもり。自分が起爆剤になれればいい。足の痛み?
ある中でやっていくしかない」と、阪神戦での強行復帰をにおわせた。
意気消沈していても時間は戻らない。試合後の会見で、原監督は沈むどころか、笑みすら浮かべた。「このままズルズルといくわけにはいかない。何とか方向を変えられるように戦っていく。明日から東京ドームで“リスタート”だよ」。自分自身を奮い立たせるかのように、ベンチ裏の通路に明るい声を響かせた。【広瀬雷太】
[2010年8月20日8時45分
紙面から]ソーシャルブックマーク



