ソフトバンク秋山幸二監督(48)が7日、本塁打判定の正確性を求め、審判団に各球場のポール延長を提言した。キャンプ地の宮崎市生目の杜運動公園で野球規則改正・審判説明会が行われた。貴重な意見交換の場。秋山監督は現場の長として意見を述べた。

 「各球場で低いところもあるのでポールを高くしたらいいんじゃないか、と言ったよ。ビデオ判定も入っているが、分かりづらいものもあった。去年ウチでもあっただろ。審判にとってもいいことじゃないかと思うよ」。

 昨年9月19日の西武戦で、小久保が左翼ポール際に大飛球を放った。ビデオ判定を求めたが採用されずファウルとなった。翌20日に秋山監督は「ポールを延ばしてもいいんじゃないか」と語っていた。

 ナゴヤドームでは09年8月にポールを延長。昨年はビデオ判定が導入されるなど本塁打のフェア、ファウル識別をはっきりさせる方向に向かっている。有隅昭二NPB審判員は「審判としても長い方が見やすいし、助かるのはある。上の人に言って検討します」と語った。ビデオ判定の際でも、ポールのない高さの識別は難しいのが現状だ。

 各球場の事情があり、現実的にポールの長さに規定ができるかなどは不透明だが、現場の声として秋山監督が一石を投じた。

 また、この日はバット規制など細かな項目を含めた17項目が、審判団からソフトバンク首脳陣に説明されていた。

 [2011年2月8日11時24分

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