ソフトバンク新垣渚投手(30)が新スタイルに手応えをつかんだ。11日にシート打撃に初登板。7打者に対し、無安打1四球1奪三振だ。19球のうちで意図的に投じたのは、打者の手元で微妙に変化するツーシーム。打たせて取るスタイルを求めて投げ始めた球種だ。

 「良しあしはあったが、思ったよりもゴロを打たせることができた。今日は真ん中に投げて、どうなるかを見たかった」。

 松中を一ゴロに抑え、内川も二ゴロ。あえて厳しいコースをつかずに試したツーシームで、ゴロを打たせた点で好感触を得た。シュート回転しながら落ちるツーシームに磨きをかければ、最大の武器であるスライダーも生きてくる。本多を三振に仕留めたのはスライダーだった。

 この日もひっかけてワンバウンドになった球が1球あったように課題はある。ただ、2年間勝ち星のない右腕が、新スタイルでの再出発を切ったのは確かだ。

 [2011年2月12日11時14分

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