ロッテの守護神が見えてこない。最有力候補の内竜也投手(25)は右足首痛で2軍調整中。新外国人のボブ・マクローリー投手(28=オリオールズ傘下2A)も調整が遅れている。西村監督も「試合展開によって、その日を任せることになるかもしれない」と日替わり守護神の導入を示唆するほどだ。

 18日、ブルペンで29球を投げたマクローリーも、ペースは上がってこない。発熱や右肩と右足の張りで本格投球は7日のフリー登板以来。直球は50%程度の力で変化球の精度も低かった。「3月25日にベストピッチができればいい」と言いながらも、思うようにいかないボールに、いらつき気味に投球を切り上げた。1軍22投手で実戦形式の登板がないのは1人。最終クールで紅白戦登板が予定されているが、成本投手コーチは「20日のブルペン次第」と流動的。新外国人の実力は未知数のままだ。

 内も予想以上に回復に手間取っており、西村監督は「100%の走りができていない。間に合って開幕ギリギリかな」と苦しい見通しを話す。「私が焦るとチームに焦りが伝わる」と冷静な態度を崩さないが、残されたテスト期間は多くはない。【鈴木良一】

 [2011年2月19日9時8分

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