【メサ(米アリゾナ州)28日(日本時間3月1日)=四竈衛】左脇腹痛でWBC出場を辞退したカブス鈴木誠也外野手(28)が、同地のキャンプ施設で会見に応じ、胸の内を明かした。MRI検査の結果、3段階で「中程度」と診断された。実戦復帰までは少なくとも1カ月以上の期間が見込まれ、開幕戦の出場は微妙な状況であることが明らかになった。
気丈に話しても、無念さは隠せなかった。「残念だなと。そのひと言です」。痛みが走ったのは、25日のフリー打撃中。大事を取ってオープン戦出場を見送ったが、その後、痛みが増した。「脇腹をやったことがなかったので、どこまで危ないのか、ちょっと分からなくて…」。それまでに張りなどの兆候はあったものの、ブレーキをかけるタイミングを逸したことで、故障につながった。
栗山監督には直接連絡した。「本当にすみませんという感じで話しました。まず、しっかり治してと言われました」。故障直後は「何も考えられてなかったです。ちょっとイライラもしていました」と、精神的にも落ち込んだ。その間、リーダー格のダルビッシュ、一緒に帰国する予定だった同学年の大谷らとも連絡を取り、申し訳ないとの思いを伝えた。「だいぶ気持ち的には落ち着いてきましたけど」。
メジャー2年目を迎え、オフ期間には体重10キロ増の106キロまでパワーアップに成功。「楽しみでしかない」と表現したWBCに照準を合わせて2月1日に同地入りするなど、ハイペースで調整してきた。「ちょっと気合が入り過ぎたのかもしれないですね。でも、こうなったからって後悔はないですし、自分の考えなりに課題を見つけてやってきたので」。
悔しさは消えなくても、後ろを振り返っても仕方ない。カ軍の中軸を担う鈴木には、162試合の公式戦への責任もある。「なかなか治りづらい場所でもありますし、ぶり返すことが結構ある箇所ではあるので、もちろん開幕にあえばベストなんですけど、そこばかり目指して焦ってまたシーズン途中で離脱というのは絶対に嫌なんで、とにかくしっかり治してからやりたいなと思っています」。
当面は、治療に専念しながら侍の同僚たちを米国から見守ることになる。「僕は応援することしかできないんですけど、しっかりテレビの前で応援したいなと思っています」。仲間へ託す思いを、鈴木はしっかりと顔を上げて口にした。




