WBCで9日に日本と初戦を戦う中国代表が3日、鹿児島・薩摩川内市内で社会人の強豪ENEOSと対戦し、0-13(8回打ち切り)で敗れた。

元ソフトバンクの真砂勇介外野手(28=日立製作所)は「3番中堅」で先発し1安打を放ったが、チームは守備の乱れや投手陣の乱調で完敗。「もうちょっと簡単なミスをなくしていかないとという感じです」と振り返った。

先発右腕の趙は1回こそ無失点に切り抜けたが、2回に野選や失策が絡み4点を失うと、3回にも2失点。3回8安打6失点と打ち込まれた。2番手以降も流れを止められず、7回には3つの押し出し四球と失策などで大量6失点。試合は8回で打ち切りとなった。

真砂は3回1死の第2打席でENEOSの先発左腕の加藤から中前打を放ったが「全然ダメです。タイミングが取れてない。正直これじゃあ(本戦で)打てない」と振り返った。2月21日の鹿児島キャンプから代表に合流して間もないが、今のチームについては「発展途上という感じ。でも向上心もありますし、いろいろ聞いてくる。これから強くなるんじゃないかと思います」と評価する。

6、7日には宮崎に場所を移して強化試合に臨む。「WBCで勝つことが目標なので、チームの士気を上げていければ」と、巻き返しを誓った。【鈴木正章】