WBC(世界ボクシング評議会)は23日、世界バンタム級タイトルマッチ(15日、島津アリーナ京都)で日本タイ記録の13度目の防衛戦となった山中慎介(34=帝拳)を4回TKOで破って新王者となったルイス・ネリ(22=メキシコ)が、禁止薬物に陽性反応を示したと発表した。

 <ボクシングとドーピング>

 ◆無効 15年5月に米ネバタ州で開催されたWBO世界ライト級王座決定戦で、粟生隆寛と対戦したベルトランが前日計量で体重超過。粟生は勝てば王座獲得という条件だったが、2回TKO負け。その後にベルトランの筋肉増強剤使用が発覚。同州コミッションから9カ月の資格停止と罰金2万5500ドルの処分を科され、無効試合に。

 ◆追加検査 WBC世界スーパーフェザー級王者フランシスコ・バルガスが、16年4月のドーピング検査でクレンブテロールに陽性反応。陣営の故意ではないという主張に対し、WBCは追加検査を要請。4月の検査が自ら望んだもの、追加も陰性だったことから、6月に初防衛戦を行った。