元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(じゅいき、21=大阪帝拳)が、1年2カ月ぶりの復帰戦を3回KO勝ちで飾った。タイのフェザー級1位ノーンディア・ソーバンカル(22)と対戦。久々の試合で1回は「びびってあまりいけなかった」。しかし、すぐに感覚を取り戻し、2回に左フックで最初のダウン。3回は1分過ぎに右カウンターで2度目のダウンを奪い、一気のラッシュで最後は左ボディー。相手は立ち上がれず2分19秒KO勝ちした。

 1月は左拳の負傷、7月は左肋骨(ろっこつ)骨折で2度、試合が中止となった。その悔しさを晴らす快勝も「もっと簡単に勝ちたかった」。リングサイドで見守った父丈一郎も「最初にダウンとった時に片付けんと」と辛口も「本人はホッとした部分あるやろね」と喜びを隠せなかった。

 初の8回戦をクリアも次戦は未定。寿以輝は「(吉井)会長に任せてます。来年も負けなしで連勝していきたい」と意気込んだ。