兄も弟に続く-。注目若手ファイター朝倉海(24)の兄、未来(みくる、25=トライフォース赤坂)が、元TKO世界フェザー級王者の日沖発(35=stArt Japan MMA)に1回3分39秒TKO勝利を収めた。

 持ち前の「ケンカ戦術」で打撃攻撃を続けた。最後は相手がタックルしてきた時、左ミドルキックが首に入ってダウン。マウントで連打して仕留めた。勝利インタビューで「今の選手はリスクあるやつと戦わないけど、(日沖選手は)リスクしかない俺とやってくれた。ありがとう。朝倉兄弟で日本を盛り上げます」とあいさつした。

 格闘技はけんかの延長で始めた。幼少期から身体能力が高く、自身を“超人”と称する。海がRIZINに初参戦してプロを目指すことを決意した。両利きで打撃戦を得意とし、昨年10月からヒートトレーニングを始めた。高強度なインターバルトレーニングで強い負荷の運動を20秒行い、10秒休んで次の運動に移ることを繰り返す。心身を鍛錬し、息切れしてからの回復力を高めた。

 RIZIN初勝利が夢ではない。兄弟で「これからも勝ち続ける」と、名古屋の地で朝倉兄弟の名を猛アピールした。