関西キックボクシング界の新星・中村寛(22)が2回18秒、左ハイキックで豪快なKO勝ちをおさめた。1ラウンドに一刀(35)から左ストレートでダウンを奪い、2ラウンド開始早々ラッシュを仕掛け、勝負を決めた。

「ラウンド合間の音楽がかっこいいんで、セコンドが“聞かせろ”と。だから、1回は何もせんとこかなって思ったけど、我慢できませんでした」。「人獣」と称される男は「リングに解き放たれたら、思い切りどつき回すだけ」と野性味あふれる戦いで、キャリア34戦のベテランを一蹴。17年デビューから8戦8KO勝ちでパーフェクトレコードを更新した。「まだまだ倒せます。やれば全部KOできると思うんで」。次戦は7月のRISE。年末のRIZINにも「条件が合えば」と出場に意欲を見せた。