東洋太平洋2位細川チャーリー忍(35=金子)が、同級7位太尊康輝(26=角海老宝石)に8回1分21秒TKOで勝利し、今年2月に失った王座に返り咲いた。引き分けとなった7月の王座決定戦以来の再戦。細川は1回から積極的に前に出て、ボディーを攻める。顔へのパンチで4回から太尊の右目が腫れ上がり視界がふさがったところで、さらに距離を詰める。4回の公開採点はわずかに細川がリード。その後も、細川は手数を緩めず8回に右が入ったところでレフェリーストップ。「ミドル級で僕が1番スタミナある」と細川。激しい打ち合いの中で守備を徹底し、スタミナもきれなかったのが勝因となった。

細川はリング上でマイクを持つと「ミドル級は全員強い。1歩間違えたら死ぬ階級」と熱弁。今後の夢を「世界チャンピオン」と語り、「自分の母親との約束。世界一の息子を生んで幸せだと言わせたい」と母への思いを語った。

次戦は来年1月に、日本王者竹迫司登(ワールド)とダブルタイトル戦となる予定。細川は強敵相手が続く状況を「つらい試合…つらい試合…つらい試合」と笑い飛ばした。