覚醒むなしく谷口周平(43)が“野獣”藤田和之(48)に絞め落とされた。

2人は10月3日の後楽園大会でタッグ戦で対戦。好き放題暴れ回った藤田に谷口が一騎打ちを要求し、両国でのシングルマッチが実現した。実力がありながら、これまで存在感を示してこられなかった谷口はこの日のために親会社リデット・エンターテインメント会長を務める長州力に弟子入り。「花を咲かせてみせる」と覚悟を持って、この一戦に臨んだ。

その思いがあふれた。藤田にいきなりビンタをかまし、その後の頭突きの攻防で目の上から流血と熱いファイトを展開。マイバッハプレス2連発で追い詰めたが、それが藤田の怒りに火をつける。パワーボムでリングにたたきつけられ、さらに顔面蹴りを食らう。背後から裸絞めで落とされ、レフェリーストップとなった。

鼻息荒くコメントブースに現れた藤田は「あれ、谷口って言うのか。今分かったよ」と話し、「ノア沈めに行くから。海の底まで沈めてやる。泥舟は泥なんだよ。土に還れ」とノアつぶしを宣言。「次、鈴木行くから」と刺客として鈴木秀樹の投入も予告した。