ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が2日、新しくWBO世界同級王者となったジョエルリエル・カシメロ(30=フィリピン)との王座統一戦を希望した。

同日、東京・後楽園ホールで取材に応じ、7年間負けのなかった王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)を下したWBOの新王者との対戦に前向きな姿勢を示した。既に海外報道などを通じ、カシメロから対戦ラブコールを受けている井上は「ボクもターゲットにしている。大橋(秀行)会長にもやらせて下さいと伝えました。ここまできてバンタム級のランカーと対戦しても…というのはあるので」と明らかにした。

IBF世界スーパーライト級14位平岡アンディ(大橋)の試合のため渡米していた大橋会長も同日帰国。渡米中にトップランク社のボブ・アラムCEOとトッド・デュボエフ社長と会談し、井上がカシメロとの対戦を希望していることを伝えたという。同会長は「日本で本人に確認して、あらためて返答しますとトップランク社には言いました」と説明。23日に横浜アリーナで控えるWBA世界ミドル級王者村田諒太(帝拳)の初防衛戦で、トップランク社首脳が来日予定のため、そこで再び会談の機会を設ける見通しだ。