ジョン・モクスリー(34)がIWGP・USヘビー級王座を奪回した。王者ランス・アーチャー(42)のV2戦で、反則裁定なし、10カウントKO、ギブアップのみで決着のテキサス・デスマッチで激突。米WWEでの狂犬ぶりを存分に発揮し、14分26秒に10カウントKO勝ちした。

モクスリーは昨年10月にジュース・ロビンソン(30)の挑戦を受ける予定だった。台風のために来日できず、王座を返上となった。急きょ設定された決定戦を制したのがアーチャーだった。荒くれ者の2人が因縁の対決となった。

アーチャーは鉄のごみ箱のふたを手に入場すれば、モクスリーはパイプ椅子を投げ入れ、竹刀も手にした。ともに凶器攻撃の応酬で死闘を繰り広げた。アーチャーはポリ袋を顔にかぶせてのクローで失神寸前に追い込む。さらに場外にテーブルを2つ並べた。

モクスリーはエプロンから投げられそうになったが、寸前で形勢を逆転させる。逆に机目がけて頭からたたきつけたると、アーチャーは立ち上がれず10カウント。モクスリーが因縁の王座へ返り咲きに成功した。

5日はロビンソンと、2日間連続での防衛戦で激突する。昨年のG1では痛恨の敗戦を喫し、優勝決定戦進出を阻止された。モクスリーは「あしたはロビンソンが泣きながら米国に帰ることになる。お前はオレからすべてを奪った。日本には仕事を遂行しに来ている。その1つのベルトをとることは遂行できた。ステップ2はお前に借りを返すことだ」とほえまくった。