新潟市を拠点に活動する「新潟プロレス」が公式YouTubeチャンネルの動画配信でPRに力を入れている。過去の試合動画に加え、プロレス以外の動画を企画するなどバリエーションを増やしていく。新型コロナウイルスの影響により、主催興行は2月16日を最後に行われていないが、待ってくれているファンのためにもアピールを続ける。

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新潟プロレスの公式YouTubeチャンネルでは現在、週に1、2本のペースで動画をアップ。代表でトップレスラーのシマ重野(46)は「ファンの皆さんに少しでも多く情報を提供したい」と、配信回数を増やしていく予定だ。

所属レスラー5人の試合動画のほか、自分の試合を各自が解説する動画もアップ。裏話的なものも計画している。若手の鈴木敬喜(25)が新しい技を開発する過程を動画にし、できた技の名前を公募する。また、1食で3合のごはんを食べる大食い自慢の鈴木がどれだけのパスタを30分間で食べられるかにチャレンジするなど、プロレス以外のネタも用意している。

鈴木は「やっている自分もおもしろい。ファンの皆さんにリング上とは違う面を見せられればいいです」と話す。新型コロナウイルスの影響で、主催興行は2月16日の新潟市西川多目的ホール大会を最後に行われていない。19日に県外への移動自粛が全国的に解除されてから、最初の興行になるはずだった7月19日の新津・荻川大会も中止になった。

動画配信は開催を待ってくれているファンへのサービスの一環。直接的な収入にはならないが、「今まで新潟プロレスを知らなかった人たちにも見てもらいたい」(重野)と今後も力を入れていく。現段階で次回の興行は、阿賀野市サントピアワールド大会(9月12日)と新潟市東区プラザ大会(9月13日)の2連戦。経営状況は厳しいが、重野は「必ずプロレスを続ける」と粘り強く活路を見いだす。