初代タイガーマスクの佐山聡(62)が主宰するプロレス団体リアルジャパンの15周年記念大会が無観客インターネット放送で行われ、闘病中の佐山がビデオメッセージで元気な姿をみせた。

佐山は15年5月に心臓の手術を受け、いったん復帰したものの16年12月の試合を最後に長期欠場。歩行困難などパーキンソン病の疑いがあり、検査を繰り返していた。だが、この春から室内で軽く運動するなど徐々に回復。15周年記念という節目のこの日は、来場しあいさつすることも検討したが、コロナの感染リスクを避けるため、ビデオを通じてファンに言葉を届けた。

佐山は虎のマスクを着けてスクリーンに登場。まず「世界のプロレスファンのみなさま、こんにちは。今回は無観客試合ということでインターネット放送で提供させていただいています」と穏やかな口調であいさつ。団体が15周年を迎えたことについて、「私たちは今日から新しいレールを走っていきます。レールの上を石炭をたいて進むのは誰でもできること。私たちに新間寿(会長)がいる以上、新間の力でその機関車が私の大好きな飛行機のごとく飛んでいって、素晴らしい大会にしていきます。素晴らしい飛行機がプロレスのキャンバスに絵を描いていきます」と詩的な表現でさらなる飛躍を約束した。 さらに「7月に私は、リアルジャパンはすごい発表をいたします。世間があっと驚くようなすごい発表をします」と予告。「コロナ騒ぎがありますが、リアルジャパンは突き抜けていきます」と力強く宣言した。