ボクシングのトリプル世界戦が23日にメキシコ市で行われ、WBA世界スーパーフライ級王者ロマゴンことローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア)が初防衛に成功した。3度目の世界挑戦となる同級3位イスラエル・ゴンザレス(23=メキシコ)に3-0で判定勝ちした。

ロマゴンは後半に連打でペースをつかんだ。判定となったが4~8ポイント差と危なげなく勝利。2月に王座に返り咲いて以来の試合で50勝目をマークした。

メインはWBC世界同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)が、逆転TKOでV2を果たした。元世界王者で同級3位カルロス・クアドラス(32=メキシコ)との3年ぶりの再戦だった。

エストラーダは3回に連打でダウンを喫してリードされた。激しい打撃戦となったが、11回に右アッパー、左フックでダウンを奪い返す。右で2度目のダウンを奪い、試合続行もアゴをはね上げるとレフェリーストップ。11回2分2秒TKOとなった。

前回もダウンを喫して小差の判定勝ち。今回も同じ展開になったが、きっちりと決着をつけた。クアドラスは4年ぶり王座返り咲きならず。ロマゴンとエストラーダの団体統一戦実現が期待される。

WBC世界フライ級王者フリオ・セサール・マルチネス(25=メキシコ)は2回TKOでV2に成功した。初回に右ストレートから左フックでダウンを奪い、2回に連打するとレフェリーストップ。2回分42秒TKO勝ちとなった。

挑戦者のモイセス・カジェロス(31=メキシコ)は挑戦予定だったマキシミノ・フローレス(メキシコ)が新型コロナウイルスで陽性となり、急きょ対戦が決まった代役。前日計量では2・4キロの体重超過し、相手にならなかった。