フェザー級タイトルマッチで、朝倉未来(28)が修斗世界同級王者の斎藤裕(33)に打撃戦の末、0-3で判定負け。朝倉はRIZIN8戦目で初黒星となった。

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会場は王座決定戦の緊張感で静まりかえっていた。路上のけんかから這い上がってきた朝倉は、修斗で磨き上げてきた斎藤に対し、互角の打撃戦を展開。3回、朝倉が左のカウンターでぐらつかせると、負けじと斎藤もパンチの連打でコーナーに追い込んだ。相手の打ち終わりに再び、カウンターを効かせ攻撃を遮断した。だが、要所でテイクダウンを取られて、斎藤に軍配が上がった。

0-3で負けた判定について朝倉は「2ラウンドが終わった時点で、セコンドが『勝っている』と言っていたので3ラウンドとれば勝ちと思っていた」と語った。RIZINで8戦目にして初黒星をつけられた。対戦相手の試合の動画が少なく、最近の試合を見ることができなかったといい「パワーがあんなにあるとは思っていなかった。ダイレクトリマッチをしたい。次やったら勝ちますよ」と早くも再戦を希望した。

ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーが来年2月28日に東京ドームで新格闘技イベント「MEGA2021」に出場する。対戦相手にも取り沙汰されるが「斎藤選手にやり返したいのが第一」と語った。【南谷竜則】