フューチャー・オブ・スターダム選手権は第4代王者・飯田沙耶(23)がウナギ・サヤカを破り、初防衛に成功した。

145センチ、54キロの「小さな巨人」が第1試合から会場を沸かせ、ベルトを守った。鍛え上げられた両腕から繰り出される強烈なエルボーとチョークでウナギを沈めた。連続逆水平で痛めつけ、ゴリラのように両手で胸をたたき、会場を味方に付けた。最後はコーナーに上り、ダイヤモンドカッターからのからだ固めで3カウント。勝利後も力こぶを観客に見せつけ、力強くガッツポーズを見せた。

スターダム加入わずか3カ月のウナギに対し、もともとは関心がなかった。今月3日の新木場大会で挑戦を受けた。同4日にデビュー2周年を迎えたウナギは、本来なら出場権がなかったが、飯田自身が昨年12月の初戴冠時に規定改定を要求。3年未満まで挑戦可能となったため、対戦が実現した。試合前からたびたびSNS等で絡んでくる相手との一戦を制し「ごちゃごちゃ言う前にリングで見せろと思っていたが、ようやくあいつとの根性と覚悟を見せてもらった」と納得の表情を見せた。

自らキャリア3年目に改定したことで、今後対戦する相手も増える可能性がある。「もっと戦いたい相手もいるだろうからどんどん来てほしい」。どんな相手が来ても、誰にも負けない怪力で仕留めるつもりだ。