4日に行われた新日本プロレス両国大会でIWGP世界ヘビー級新王者となったウィル・オスプレイ(27)が5日、オンラインでの一夜明け会見を行い、最高峰のベルトについて語った。

初代王者飯伏の意向で統一されたが、再び2つに分けることは否定。「自分たちは新しい時代の選手。このベルトの価値を上げていきたい」と新たな歴史を築いていくつもりだ。

前日の試合では飯伏に2度のカミゴェを受けながらも、その後逆襲。鮮やかな連続攻撃を浴びせて若さとパワーで圧倒し、悲願のベルトを手にした。

英国時代、工事現場で働きながらプロレスラーへのあこがれを抱いた。周囲に理解されない中、努力を重ね、12年にデビュー。16年に来日して5年で新日本の頂点までたどり着いた。

「人生をかけて、いろんな壁を乗り越えてこのベルトを獲得した。自分をバカにした人たちに最大の仕返しができたと思っている」と力強く語った。

次の防衛戦は来月4日福岡大会で鷹木と戦う。「どんな手を使ってでもベルトを守る。これはいつでも変わらない。勝って、挑戦者の顔にベルトをなすり付けて、誰も自分が止められないことを証明してみせる」と言い放った。

「世界」の名が付いたことで、いずれはプロレス界最強のベルトにしたいと考える。「責任感を持っている。新日本のみならず他団体であれ、自分が素晴らしいと思う選手であれば対戦したい。もしかなうなら、同じ英国出身で、元WWE世界ヘビー級王者のドリュー・マッキンタイアともやってみたい」と野望を明かした。

「IWGPヘビー級でオカダを思い出すように、世界ヘビー級では自分を思い出すような存在になりたい」。自分色に染めるまで、手にしたベルトは渡さない。【松熊洋介】