スポーツ長者番付トップで米総合格闘技UFCの元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(32=アイルランド)が格闘技人生を懸けた注目ファイトに臨む。10日(日本時間11日)に米ラスベガスで開催されるUFC264大会で、過去1勝1敗の対戦成績となる元UFCライト級暫定王者ジャスティン・ポワリエ(32=米国)と3度目の対戦を控える。UFCのデイナ・ホワイト社長によると、米国のドナルド・トランプ前大統領が来場予定。コロナ禍ながら、収容人数2万人のT-モバイルアリーナを埋め尽くす観客が集結する見通しだ。

14年9月のUFC178大会での初対決で1回TKO勝ちしたマクレガーは今年1月のUFC257大会(UAEアブダビ)の6年ぶりの再戦でカーフキックを浴びて動きを止められ、2回KO負けを喫した。8日(日本時間9日)にラスベガスで開催された記者会見でマクレガーは「(前回のポワリエは)まぐれの勝利だったと修正されるだろう。それを次の土曜日に知ることになる」と挑発的な態度でリベンジを誓った。

今年5月、フォーブスが発表した21年版スポーツ選手長者番付で、マクレガーは1位に輝いた。推定年収は約1億8000万ドル(約198億円)とされた。主な収入は自身が手掛けたウイスキーブランドの株式売却益だが、1月のポワリエ戦でもファイトマネーとPPV報酬を合わせて20億円(推定)以上を稼いでいる。ホワイト社長は「彼は多くの金を稼ぎ、もう戦う必要がない。しかし戦いを希望するんだ。トップに戻りたいと思っている。マクレガーがお金よりも好きなことが戦い。彼にとってはこれが重要なことだ」と貪欲な姿勢に驚いている。

UFCライト級ランクでマクレガーが5位、ポワリエは1位。この勝者がUFC同級王者チャールズ・オリベイラ(31=ブラジル)に挑戦する流れだ。「今年最大のUFCファイト」と銘打たれた大舞台。長者番付トップのマクレガーが本業の総合格闘技でもトップに返り咲くことができるのか。強敵ポワリエとの3度目対決は大きな節目になることだけは間違いない。【藤中栄二】