長いトンネルを抜けた。NEVER無差別級6人タッグ王者の後藤洋央紀(42)が、同じベルトを持つYOSHI-HASHI(39)を下し、待望の今シリーズ初勝利を挙げた。

兄弟のように深い絆で結ばれていても、容赦はしなかった。試合は、お互いに鉄柵や鉄柱に体を打ち付け合う激しい展開。序盤から一進一退の攻防が続いた。しかし最後は、後藤が昇天・改からGTRで3カウントを奪取。同門対決を制し、先輩の意地を見せた後藤は、誇らしげにリングを後にした。

試合後、険しい表情でバックステージに登場。「毎年、毎年、1勝が遠のくけど、ついに1勝だ。思い出したよ、この感覚」と手応えをつかんだ。次戦は8日(高知)、チェーズ・オーエンズと対戦する。この日の結果で、数字上は優勝はなくなったが、気力は切らさない。「俺のG1は終わりじゃねえぞ。ここからが始まりだ」と力を込めた。