WWE年間最大の祭典に向けた布石か!? 第20回の「WWEの世界」は新たに組まれた新たなPPV(ペイ・パー・ビュー)大会を紹介する。1月1日(日本時間2日)、米ジョージア州アトランタのステート・ファーム・アリーナで開催される「DAY1」大会だ。最注目カードは団体の「顔」でWWEユニバーサル王者のローマン・レインズ(36)と「野獣」ブロック・レスナー(44)による同王座戦。今のWWEでもっとも注目を集めることができる好カードを組んだ。

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新春早々からWWEは動きだす。21年10月のPPVクラウン・ジュエル大会(サウジアラビア)以来、約2カ月半ぶりに「野獣」レスナーが試合復帰し、王者レインズに再挑戦する。昨秋の中東決戦では、レインズをサポートするウーソズ(ジミー、ジェイのウーソ兄弟)の介入、王者のベルト攻撃で敗れたレスナーは雪辱と王座奪回に燃えている。さらにレインズにスポークスマンを解雇されたポール・ヘイマンの動向も見もの。長らく代理人を務めてきたレスナーのセコンドに戻るかどうかも注目されている。

例年は1月下旬に伝統のPPVロイヤルランブル大会が行われ、同大会を契機に年間最大の祭典レッスルマニア大会に向けた抗争が始まる。今年もロイヤルランブル大会は29日に米セントルイスで開催されるものの、22年に限っては「DAY1」大会で新たな「確執」がスタートしそうだ。米専門メディアもレインズ-レスナー戦がレッスルマニア38大会(4月2、3日・米ダラス)に向けた大きな流れをつくるだろうと予測する報道が多い。

新春プロレスといえば、日本では恒例行事となっている。今年も新日本のレッスルキングダム大会(4、5日=東京ドーム、8日=横浜アリーナ)、全日本も後楽園ホール大会で連戦(2、3日)、そしてノアは1日に日本武道館大会を組んだ。正月はプロレスという日本の文化をWWEが取り入れた大会でもある。22年から新たにWWEをチェックしたいと思っているプロレスファンにとっても良いタイミングになるだろう。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/連載「WWEの世界」)

 

★PPV「DAY1」大会の主要カード★

<1>WWEユニバーサル王座戦(王者ローマン・レインズ-挑戦者ブロック・レスナー)

<2>4WAY形式WWEヘビー級王座戦(王者ビッグE-挑戦者セス・ロリンズ、ケビン・オーエンズ、ボビー・ラシュリー)

<3>ロウ女子王座戦(王者ベッキー・リンチ-挑戦者リブ・モーガン)

<4>スマックダウン・タッグ王座戦(王者ジェイ・ウーソ、ジミー・ウーソ組-挑戦者キング・ウッズ、エディ・キングストン組)

<5>シングル戦=エッジ-ザ・ミズ

<6>シングル戦=ドリュー・マッキンタイア-マッドキャップ・モス

<7>ロウ・タッグ王座戦(王者ランディ・オートン、リドル組-挑戦者アンジェロ・ドーキンス、モンテス・フォード組)

<8>タッグ戦=セザーロ、リコシェ組-シェイマス、リッジ・ホランド組