ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が2戦連続の海外防衛戦で存在感を示す意気込みを示した。
6月10日(日本時間11日)にメキシコシティーで控える同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との王座統一戦を控え、28日に都内で会見。昨年3月、米ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(米国)とのV3戦で5回TKO勝ちして以来、1年3カ月ぶりのリングに向け「しっかりメキシコでアピールしたい」とテーマを掲げた。
4月9日には村田諒太(帝拳)が世界的スターのゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との2団体統一戦に臨み、大きな注目を集めた。20億円を超える日本ボクシング史上最大規模のビッグマッチだった。さらに6月7日にはWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)がWBC世界同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との日本人初の3団体王座統一戦を控えている。京口は「近年の日本ボクシングは今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない。国内で防衛戦だけしていても…。メキシコでのチャンスをいただけたので、これをクリアしたい」とあえて敵地での統一戦を選択した心境を明かした。
昨年9月に右手親指周辺を骨折したことを皮切りに、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など続けてけがを負い、スーパー王者としてリング復帰ができない状態が続いていたが、3月から徐々にスパーリングなど実戦トレを再開。昨年からWBAより正規王者ベルムデスとの統一戦の指令を受けていた経緯もあり、研究は進んでいる。京口は「中盤以降にチャンスがあると思う。終盤に倒せたら合格かな。敵地なので明確に勝とうと思う」と意気込んでいた。
〇…正規王者ベルムデスにとっては待望の王座統一戦だ。21年5月に当時の王者カニサレス(ベネズエラ)に6回KO勝ちし、新たな正規王者となって以来のリング。昨夏以降、WBAより対戦指令が出ていた京口の度重なる負傷を受け、結果的に防衛戦も組めなかった。ベルムデスは「京口は非常に優れた王者だが、ケガが多すぎる。彼と戦うことに1年も待っていた」と興行主を通じてコメントしていた。

