元世界3階級制覇王者田中恒成(27=畑中)が世界前哨戦でTKO勝利を飾った。WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者橋詰将義(28=角海老宝石)に同級1位として挑戦し、5回2分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。同王座獲得に成功し、世界4階級制覇に向けて前進した。

現在、世界スーパーフライ級はWBO王者が19年大みそかに敗れている井岡一翔(志成)、WBAスーパー、WBCフランチャイズ王者がフアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)、WBC正規王者がジョシュア・フランコ(26=米国)、IBF王者がフェルナンド・マルチネス(30=アルゼンチン)となっている。

IBFは王者マルチネスが前王者ジェルイィン・アンカハス(30=フィリピン)との再戦が決まりそうな気配。WBOは王者井岡が7月13日に元4階級制覇王者ドニー・ニエテス(40=フィリピン)との5度目防衛戦を控える。井岡との再戦について、田中は「それはWBOが井岡選手でもニエテス選手でもIBFでも勝った王者に挑戦します。もともと選んでやるタイプでもない。決まったものを絶対に取ります」と気合を入れ直した。

年内に地元名古屋で世界前哨戦を1試合行い、来年の世界再挑戦を目指すという。所属ジムの畑中清嗣会長は4階級制覇を狙う世界王座の選択肢として「第1はWBO、(第2に)IBF。10月のWBO総会にも恒成を連れていきたいと思います」と明言していた。

 

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