ボクシング元全日本女子ライトフライ級覇者の伊藤沙月(31=志成)が13日、東京・大田区総合体育館で待望のプロデビューを果たす。サオワラック・ラリーペンシー(タイ)との女子バンタム級6回戦を控え、5日にオンラインで報道陣に練習を公開。東京・目黒区の所属ジムでシャドーボクシングなどを行った。

拓大時代にはロンドン・オリンピック(五輪)の強化選手となり、自衛隊でも活躍したものの、18年3月に1度競技を引退。外資系保健会社で働いた後、都内でパーソナルトレーナーを務めながら21年8月、志成ジムに入門した。昨年11月にプロテストに合格し、プロとしてリングに戻ってくる。「(アマチュア以来)5年ぶりの試合なので違った意味での準備も必要だったのですが、良い感じで仕上がっています。良い感じ緊張しながら準備できています」と手応えを口にした。

プロデビューに向けた減量面もトレーナー業を通じて知り合う栄養士らに相談し、順調に進んでいるという。伊藤は「久しぶりになので、ブランクを感じさせない試合をみせたい」と強い意欲をみせていた。

◆伊藤 沙月(いとう・さつき)1991年6月21日、宮崎・延岡市生まれ。宮崎・日章学園高1年からボクシングを始め、2年で全日本女子選手権ライトフライ級で優勝。拓大でロンドン五輪の強化選手に。15年に自衛隊体育学校に進み、15年同選手権バンタム級3位、16年2位。18年に自衛隊を退官し、競技引退。昨年11月にプロテスト(B級に)合格。身長165センチの右ボクサー。血液型はO。