「ボクシング界のゆうこりん」こと元WBC女子世界ミニフライ級王者黒木優子(31=YuKO)が約4年9カ月ぶりに世界王座に返り咲き、2階級制覇に成功した。

WBO女子世界アトム級王者鈴木菜々江(30=シュウ)に挑戦し、3-0(97-93、98-92×2)の判定勝利を収めた。17年12月、小関桃に敗れて王座陥落して以来の世界ベルトを手にした黒木は「負けたら引退するつもりだった。あらためてスタートになります。前回のWBCベルトは母にプレゼントしたので、今度は母の誕生プレゼントでこのベルトをプレゼントしたい」と喜びを爆発させた。

サウスポーから次々と左ストレートをヒットさせて主導権を握った。突進する王者鈴木のボディーワークで回避しながら自身の距離で左カウンターを打ち抜いた。集中力を切らさずに勝利をつかんだ黒木は「絶対に打ち合いに巻き込まれないようにしました。統一王者になることが夢だった。もう1度その夢に向かいたい」と決意を新たにしていた。