頸髄(けいずい)損傷で入院中の元プロレスラー天龍源一郎(72)が18日、この日、東京・日本武道館で「50周年記念大会」を開催する全日本プロレスへメッセージを送った。

自身が主宰するプロレス興行「天龍プロジェクト」の公式ツイッターを更新。「長生きをして、はたからでも50年を迎えられた俺は幸せだと思う」などと感謝の思いをつづった。

天龍のメッセージ全文は以下の通り。(原文ママ)

 

全日本プロレス50周年を記念した日本武道館大会が今日、行われます。全日本プロレスの最終戦と言えば日本武道館。あの地で戦った試合を私自身たくさん思い出します。

私が入った時はまだ、全日本が出来てから4年くらいしかたっていなかったことを思うと『よくぞここまで!』と、感慨深いものがあります。

馬場さんが生きていたら84歳。馬場さん、ジャンボ、三沢、たくさんの先人たちが礎を築き今日(こんにち)まできた。それぞれの時代を見守り、支えてきた選手やスタッフ、ファンがいてくれての、50周年だと思います。

全日本のファンはいつも、独特のあたたかさやプロレスに対する熱意を持って見てくれていたという印象があります。それを肌で感じてきて、今日も18年ぶりの日本武道館という節目を一緒に楽しみたかったけど、今は手術をし、入院をしていることから会場に駆けつけられずにとても残念に思っています。

ただこうして長生きをして、はたからでも50年を迎えられた俺は幸せだと思う。天龍源一郎の故郷は今でも『全日本プロレス』、そう思っています。

今回の武道館を感慨深く見ている人たちがたくさんいるはずだから、リングに立てる選手たちには創設者である馬場さんの想いや、全日本に思い入れを持つ人たちにしっかりと届くものを背負って頑張ってもらいたいなと思います。

全日本には早いタイミングで声をかけてもらっていましたが、俺も早く元気になって皆さんの前に立てるように頑張りますから選手、お客さんは俺の分も心ゆくまで全日本プロレスを堪能してくれよ! 楽しんで!

全日本プロレス出身 天龍源一郎