6日にエディオンアリーナ大阪でプロボクシングIBF世界ミニマム級5位重岡銀次朗(23=ワタナベ)と対戦した同級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)が左耳の一時的な難聴とめまいを訴えていることが分かった。

同タイトル戦では3回途中の偶然のバッティングで王者バラダレスが試合続行不可能を訴えたため、3回2分48秒、無判定(無効試合)での決着となった。一夜明けた7日、大阪市内で重岡陣営となるワタナベジム渡辺均会長、興行主となる3150FIGHTファウンダー亀田興毅氏、IBF立会人のベンジャミン・ケイルティー氏、バラダレス陣営のプロモーター、アレハンドロ・ブリトー氏がそろって会見。ブリトー氏が王者側の体調について説明した。

同氏によると昨夜、病院で精密検査を受けたが、特に異常はなかったという。ただしバラダレス自身はリング上で左耳の一時的な難聴とめまいを訴え、会見1時間前も同じ症状が続いている状態だったという。興行主の亀田氏や重岡陣営が4月16日、東京・代々木第2体育館での即再戦を希望していることについて、ブリトー氏は「今から3カ月あるので、亀田氏と話してIBFから承認されれば。ぜひリマッチしたいと思う」と前向きな姿勢を示した。

また試合後に会見しなかったバラダレスの代わりに重岡の印象について代弁したブリトー氏は「試合動画を見て、タフで素晴らしい日本人ボクサーだと認識していた。さらに今回レベルも上がっていた。強い日本人に勝ち、メキシカンの強さを証明したかったので、リマッチしたいと思う」と口調を強めていた。