2月21日の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60)との対戦が決まった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(40)が、次世代のスター海野翔太(25)を相手に前日の屈辱を晴らした。

この日のセミファイナルでLIJのSANADAと組み、本間と組んだ海野と対戦。2月4日の北海道大会(北海道立総合体育センター)のメインで激突する海野の目の前で14分32秒、本間からジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪い、勝利した。試合後は、勝敗が決したにもかかわらず、海野を必殺のデスティーノでKOしてみせた。

意趣返しを果たした。いつもは入場から準備まで悠長に行う“制御不能なカリスマ”内藤が、リングインするやいなや、海野になりふり構わずに襲い掛かった。場外では自身のTシャツで絞首刑。鉄柵にこれでもかといわんばかりにぶつけた。リング上では関節技でいたぶり、前日24日の後楽園でKOされた借りを1日で返した。

バックステージに表れた内藤は両目を広げるポーズを披露。「はっきり見えたよ。大の字で倒れる海野翔太の姿がね」と、前日の海野の「眼中にもないやつにやられる気分はどうですか?」発言にユニーク?なアンサーを出した。そして「2月4日は海野翔太のチャレンジマッチ。お客様と内藤哲也をがっかりさせんなよ」と、不敵な笑みを見せた。

海野は昨年11月に英国遠征から帰国。敗れはしたものの、オスプレイのIWGP・USヘビー級王座に挑戦するなど、次世代のスターとして注目を集めている。