プロボクシング元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(40=フィリピン)が、29日(日本時間30日)に米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで世界王座返り咲きを狙う。

WBC世界バンタム級1位として同級3位のアレクサンドロ・サンティアゴ(27=メキシコ)と世界ベルトを争う。28日(同29日)には同地で前日計量に臨み、117・2ポンド(約53・1キロ)でクリア。サンティアゴは117・6ポンド(約53・3キロ)でパスした。

同カードは4団体ウエルター級王座統一戦(エロール・スペンスJr.-テレンス・クロフォード戦)のアンダーカードで実施される。

ドネアにとっては、22年6月に行われた井上尚弥(30=大橋)とのWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦で2回TKO負けを喫して以来の再起戦でもある。勝てば自身の保持するバンタム級王者最年長記録の更新とともに、現役ボクサーの最年長世界王者となる。

ドネアは「人生は創造だ。心の中で認識したものが自分自身になる。私の心の中で、私は若い男であり、王座決定戦でベルトを獲得するつもりだ」と冷静な態度で虎視眈々(たんたん)と王座返り咲きを狙う。

一方のサンティアゴは「夢がかなったよ。世界王者になるため、ここにいる。世界が自分のことを知ってくれるだろう」と気合を入れ直していた。