米トップのプロレス団体WWEが、76歳で死去した元プロレスラーのキラー・カーンこと小沢正志さんを追悼した。

30日(日本時間31日)に公式サイトで死去を伝え「WWEはスポーツ・エンターテインメントでファンにキラー・カーンとして知られる小沢氏が76歳で亡くなったことを知り、悲しみに暮れている。リング上で印象的なレスラーであり、(元WWFヘビー級王者)ボブ・バックランド、(元WWWF同級王者)ペドロ・モラレス、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガンらレジェンドと記憶に残るライバル関係を築き、キャリアを輝かせた」と主役ヒールとして活躍した小沢さんの功績を伝えた。

71年に日本プロレスでデビューした小沢さんは日本だけにとどまらず、米国でもファイトした。79年3月から米マットに進出し「キラー・カーン」をリングネームとし、モンゴル風コスチュームで悪役として活動。80年からWWEの前身となるWWFに参戦し、同年12月29日には、ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンで、WWFヘビー級王者ボブ・バックランドに挑戦するなど主役ヒールとして活躍していた。

現役時代の身長195センチだった小沢さんは81年、アンドレ・ザ・ジャイアントとのスーパーヘビー級対決にも臨み、ニー・ドロップで大巨人の右足を骨折に追い込むなど強さを発揮した。日本マットへの復帰後、87年にはWWFと再契約し、ミスター・フジをマネジャーとしてホーガン、ランディ・サベージ、バンバン・ビガロとの抗争も繰り広げた。WWEは「小沢さんの家族、友人、ファンに哀悼の意を表します」と、80年代の米マットを席巻した小沢さんの死去を悼んでいた。