28日に有明アリーナで行われた「ONE165」でスーパーレックの持つONEフライ級キックボクシング世界王座に挑戦し、判定で敗れた武尊(32)が自身のYouTubeを更新した。

現時点の気持ちについて「自分がまた戦いたくなったら戦うし、できないなと思ったらやめるし。今は明言しないようにします。(ファンには)気長に待っていてほしいなという感じです」と率直に話した。

武尊はスーパーレック戦を除くと、これまで2度負けているが、相手が本当に強かったと感じたことはなかったという。ただ今度ばかりは「ほんとうにスーパーレック選手強かったな、って、心から思ったっていうか。(王者を追い詰めた3Rは)三日月か左ミドルがボディに入って。もう声が出ていたのでボディが絶対に効いてて。倒せると思ったんですけど、倒しきれなかった。そこから盛り返してくる精神力だったり、気持ちの強さはすごい感じたし、技術だけじゃない選手だなって思いました」という。

武尊は現在、左足と上腕の筋断裂、肋骨(ろっこつ)の負傷と満身創痍(そうい)。「僕、本当に試合でローキック効いたことないんですよ。空手やってたのもあるんで、ローは効かないものだと思ってたし。初めてローキックで倒れる人の気持ちがわかったというか、我慢しようがない痛みだったり、肉体的ストレスの限界値を超える感じっていうんですかね、もう踏ん張りも効かなくなるし」とダメージの大きさを説明した。

そして、自分の理想とする練習ができなくなってきていることも告白。「100%に近い、自分がやりたいやつ(練習)を全部できたって思って試合にいけなくなってきてるっていうのはあって。試合のための練習をもっと100%近いところまで近づけたくてやってるんですけど、それをやろうとすればするほど体が壊れていく」とした。

そして「僕ってちっちゃい頃に(格闘技を)始めた時も勝ったことないくらいセンスは全然なかったし、運動神経も本当に普通なんで。追い込んで命削って練習してたからこそ勝てたし。我慢して我慢して相手の攻撃を受けることで相手を疲弊させたりして、自分のチャンスをつくっていく。僕ならではの戦いもできなくなっている。体が壊れてきているっていうのは感じるし」と肉体の衰えについて言及。「まだやれるんじゃないかとか、もっと強くなれるって言ってくれる人はもちろんありがたいんですけど、僕がやっぱり一番分かってて。今一番強くいられる戦いはこの僕の戦い方だったんで。それが通用しなくなったってことはうん、まあそういうことなんだろうなっていう風に思ってますね」と、明言こそ避けたが、現時点の気持ちは引退に傾いているかのような口ぶりだった。

【ONE165】武尊ベルト奪取ならず、涙の判定負け “最後の闘い”青木真也1本勝ち/ライブ詳細