4月29日に東京・有明アリーナで行われた「ONE SAMURAI 1」で宿敵ロッタン・ジットムアンノン(タイ)に5回TKO勝ちし、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得した“ナチュラルボーン・クラッシャー”武尊(34=team VASILEUS)が1日、都内で引退会見を行った。武尊はまず「先日の4月29日の試合をもちまして、僕は現役を引退することを決定しました」と改めて引退を明言。そして質問に答えた。以下、武尊の会見第1部の一問一答その2。
-試合が終わっていろんな人から祝福の言葉が寄せられたと思うんですけど、特に心にグッときた言葉とかって何かありましたか
「みんなに言われる言葉がうれしすぎて、試合が終わって、会う人、会う人に言われるたびに泣いちゃうみたいな。全部がうれしいです」
-最後にボーナスが1500万円と発表されました。使い道は考えていらっしゃいますか
「すごいありがたい金額だし、使い道としては僕ずっと毎回、試合をやるごとに学校を1個建てるというのを目標に、ONEに来てからずっとやっているので。最後そのお金ででっかい学校をつくりたいと思います」
-2ラウンドにロッタン選手をダウンさせた右のストレートからの返しの左フックっていうパターンは武尊選手が何回も何回も練習してきたパターンだと思うんですけど、あれでダウンさせたことについて何か思うことはありますか
「体にもう染みついてる攻撃なんだろうなって思うんですけど。最後の試合で自分がずっと培ってきたものだったり、あの攻撃を使ったのってデビューからものすごい使っていると思うので、ずっと使ってきた攻撃で最後、倒せたっていうのはうれしかったし、前回、左フックで倒されてるんで、それをやり返してたっていうのは、次はないですけど、すごい自信になりました」
-勝利後に自宅に戻ってベルトはどうされたんですか
「会場では本当に僕からの気持ちとして、本当に応援してくれた人たちがいたからここまで現役をやれたし、せめて大会が終わるまでというか、大会が閉まるまではファンの人たちの前に置いておきたいなっていうのがあったんで、リングの上に置かせてもらっていたんですけど、あの後、届けてもらって。僕、ONEと契約した後ぐらいに自分のマイホームを建てたんですけど、その時にベルトを飾る棚を作ってて。ONEと契約するまでに6本取ったんですけど、僕は7本欲しくて、最後のベルトはONEのベルトが欲しかったんで。棚を7段にしてあって。7段目をずっと開けてたんですよ。2、3年その棚はずっと開いてたんですけど、やっとそこに(ベルトを)入れられたんで。奥さんのインスタにも載ってると思います」
-現役時代はお酒を飲まないという話だったと思うんですけど、この何日かで勝利の美酒というのは飲んだんでしょうか
「いやまだ頭のダメージ(の可能性)があるんで。まだ飲めてないんですけど、ずっと応援してくれてる人で、引退した後の一杯目は飲んでくれって言ってくれてる人がいるんで、その人と飲もうかなと思ってます」
-赤いヘアがSNSで話題になっていましたが、それをすると決めたのはいつ頃ですか。それとどういう意図だったのか教えていただけますか
「もう引退試合が決まったとき、引退するって決めたときですかね。それまでに結構ファンの人から、僕、結構ファンの人のコメントだったり、そういうのってすごく見るし。僕、本当にファンの人が喜んでくれるのがすごくうれしくて。なのでファンの人がどういう僕を見たいのかなといつも考えるんですけど。赤髪いつか見たいですっていうのを、赤髪をやめた後からずっと言ってくれる人たちがいて。僕の中でもすごい特別な思い入れがある髪の色なんで、Krushのベルトを初めて取った時もそうだし、K-1のベルトを初めて取った時もそうだし、自分の大切なポイントでもあったので。現役最後の試合は、今年35歳になるんで恥ずかしいんですけど、最後は赤を入れようっていうのは決めてました」
-友人であるONE OK ROCKのTakaさんがライブ中に武尊さんの試合を見て心を奮い立たせたというMCをされていた映像が流れていました。Takaさんから何かメッセージをいただきましたか
「そうですね、試合が終わってすぐ電話して。ちょうどライブしていたのでその日。ライブで当日来れなくて、それをすごい、僕も悔しかったんですけど、Takaさんはずっとライブ中でも電話出るからって言ってくれて。なので絶対勝って報告しますって言って。その後、電話させてもらったら、ライブをちょっと遅らせたのかな、僕の試合を見るために、30分とかちょっとスタートを遅らせたかなんかして、ギリギリまで僕の試合を見てくれてて。僕が勝った瞬間にライブにみんなで走っていったっていうのを聞いて。Takaさんもこの数日、体調がちょっと良くなくて、っていうのも言ってて。でも僕の試合を見て、元気をもらって、パワーをもらって、ライブ頑張れたよっていうのを言ってくれて。その後、僕の試合をメンバーみんなで見てくれた、ライブの控室で見てくれたところの映像をスタッフさんが撮ってて、それが送られてきて。そしたら本当に携帯の画面か何かで見てるのを、みんなでワー! って言って喜んでくれて。カンカンカンって試合が勝ちになった瞬間に、よっしゃーってそのままライブに走って、ライブ会場に行ってたんで。本当にギリギリまで見てくれてたんだなっていう。僕はいつもパワーもらってるんですけど、逆にTakaさんにパワーを送れたのかなって、すごいうれしいですね」
-奥様に現役生活を支えてもらった中で、今かけるならどんな言葉をかけたいですか
「本人にも直接言ったんですけど、本当に現役中は付き合ってた時からカップルらしいことも何もしてあげられなかったし、デートなんてほとんど行ったこともなかったし、結婚しても新婚旅行も何もしてないし、新婚らしいことも何もしてあげられてなかったので。(夫人は)全部、自分の仕事とかも制限して、僕の試合前になったら、2~3カ月前から仕事をセーブして。僕は毎日5時に夜ご飯を食べるんです、減量中は。そこに料理を作れるように昼間から買い物に行って料理してるっていうのを毎日やってくれて。本当に彼女も今、一番仕事もやりたい時期だと思うし、それも子供ができたら仕事もできない時期もできちゃうと思うので。今(仕事を)やりたい時期だと思うんですけど、そんな時に、その時間を僕に捧げてくれてたんで。最後まで支えてくれて、引退まで最高のパフォーマンスを作るために支えてくれたんで。これからは何でもわがままを言ってねって、これからはちゃんと幸せするよっていうのを言いました」

